自主公開プログラム

2015年3月第四週

第12回:働く意義と目的をしっかり持つことで幸福な人生を送ろう

  

イソップの寓話で3人のレンガ職人のお話があります。中世ヨーロッパのころのお話です。当時100年もかかるといわれるほどの大きな修道院の建設現場で3人のレンガ職人がレンガを積んでいました。
一人の職人になにをしているのかたずねたところ、その職人は、①レンガをつんでいるのですよ、みればわかるでしょう、こんな暑い日に、こんな仕事はもうこりごりですと怒ったような口調で答えました。もう一人に同じ質問をしたところ、②レンガで壁を作っています。この仕事は、賃金が良いのでここで働いています。三人目の職人は、③「私は、修道院を造るために、レンガを積んでいます。修道院が出来ると、多くの信者の心のよりどころとなるでしょう。私は、このような仕事に就けて幸せです」と応えました。
私たちの経営理念は、全社員の物心両面の幸福を追求すると同時に、会社の成長発展を通して人類社会の進歩発展に貢献すること」です。私たちの仲間は、正社員、パートの区別なく、是非三人目の職員のレベルの考え方で仕事に取り組んでいただきたいと思います。
私は、三人目の職人のように全社員が、自分の仕事の目的と意義をはっきりさせることで、日々の活動が楽しくなり、会社も発展していき、全社員の物心両面の幸せに繋がると信じています。一人ひとりが、自分の仕事の目的と意義をこの三人目の職人と同じ考え方で伝えることが出来るようになることを願っています。そのためには、心を高め、学び教えあう社風を形成していくことに尽きます。
日頃、仕事のミスで上司やお客様からしかられることがあるかもしれません。しかられて不幸ではありません。感謝すべきです。しかられる、注意されるということは、多くの場合、全ての原因はあなた自身にある場合が多いのです。自分の成長のために、しかっていただいていることを思うことで逆に感謝する心が生まれていきます。自分のやっている仕事の目的と意義を考えれば、物事に関する適切な処理・対応が出来ます。
クレーム処理を喜んで引き受けることが出来るようになりましょう。上司やお客様から注意され、怒られることから素直に学び、感謝し、自分の成長の糧にしていくことが出来れば、あなたはこの組織では欠かせない存在となっていくはずです。孔子の「君子の九思」の中のひとつに「怒りは難を思い」とあります。怒りは自分の内なる敵です。自分を見失わないためにも感謝の気持ちを持ち続けるように心がけたいものです。
当社においても、直接的なクレームでなくても、お問い合わせやアンケート調査などから、当社の対応の問題点、不満足点と思われることに関して、部長自らお客様に対してヒアリングを行ったり、再発防止策を講じたりしています。一人ひとりが、お客様の話を真摯に聞いて、常に感謝の心持で対応していけば、大きなトラブルには発展しないと信じて対応することです。「心を高め学び教えあう社風」の実践をこころがけることであなたも、会社も発展します。

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