ISOコラム

2015年6月25日

Vol.1:「ISOとは」

  「ISO」という単語を耳にされたことはありますでしょうか。
25年ほど前には、まったくといっていいほど、聞かなかった単語だと思いますが、ここ10年ほどは新聞でも取り上げられることが当たり前になってきたように思います。

  では、「ISO」とはいったい何なのでしょうか。
  まずは、読み方です。「ISO」は通常、「アイエスオー」と読みます。「イソ」と読む場合もありますが、弊社(ISO審査機関)では、「アイエスオー」と呼称しています。
  また、「ISO」は「国際規格」の名称です。「国際規格」って何?と思われたかもしれませんが、「JIS規格(ジスキカク)」という言葉を一度は耳にされたことがあるかと思います。「JIS規格」とは、「日本で制定された規格」のことで、通常は日本国内で利用することが多い規格です。
  つまり「ISO」=「国際規格」の前半の「国際」が「日本」になっている規格なのです。

  では、「規格」とは何でしょうか。
  「規格」を利用した例を挙げますと、カメラのフィルムや、クレジットカードの大きさなどがあります。これらは世界共通の大きさだったり、形(仕様)であったりしますので、世界のどこで購入・利用したとしても、「大きさが違うので困ってしまった」ということは無いと思います。海外旅行経験者の方だとピンときていただけるかもしれませんね。反対に、各小売店さんなどが独自に発行されるポイントカードなどは、クレジットカードサイズに近しくはありますが、大きさがまちまちかと思います。
  この「世界共通」の「共通」という部分が「規格」と考えてみてください。
  つまり、「JIS規格」=「日本共通」、「ISO規格」=「世界共通」という風に考えると判りやすいかと思います。

  世の中に隔たりがなく共通仕様になっていくと、便利ではないでしょうか。もちろん不便な部分も生じてしまうと思われますが、実際に海外旅行などで日本から持ってきたものが「大きさが違うので使えなかった」場合は不便ですよね。
  また、「ホームステイの際にデザインが素敵でとても気に入った品物があった。帰国してからホームステイ先の家族に同じものを購入・送付してもらって品物を手に入れたけれど、自分の家では使えなかった」なんて悲しくありませんか? そんなに素敵な品物だったら、世界各国で輸入して、みんなで使いたいものです。

  また、一般に、世の中が「世界共通」へと近づいていくことは「グローバル・スタンダード」と呼ばれています。「ISO」は「国際標準」ともよばれています。「グローバル・スタンダード」は和製英語ですが、「国際標準」から派生したとも言われている言葉です。
  この「グローバル・スタンダード」にご興味がある方は是非、弊社へご連絡を下さい。弊社ではISO審査を行っています。(「ISO審査って何?」という方は本コラムにて記事をアップさせていただく見込みですので、それまでお待ちくださると幸甚です)主にISO 9001、ISO 14001、ISO/IEC 27001を審査しております。

マメ知識
ISOとはInternational Organization for Standardization(国際標準化機構)の略であり、国際標準化機構そのものを指す。ISOは工業分野の国際的な標準である国際規格を策定するための組織で本部はスイスのジュネーブにある。なお、電気分野はIECであるので上記からのぞく。原則として各国1機関が参加できる。ISO 9001は日本では一般に輸出入にかかわる製造業者から認証取得が始まったといわれている。

以上
国際システム審査株式会社 マーケティング室 発行
文責 由利有美

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