自主公開プログラム

2015年2月第四週

第8回:「人生・仕事の結果の方程式で幸福な人生を送ろう」

  私たちは、人生の成功の方程式として、人生・仕事の成果=(考え方)x(熱意)x(能力)であることを信じています。私たち経営陣をはじめとして、全従業員は、この方程式の答えの数値が今日より明日、明日よりあさってとだんだん高くしていくことで成果を上げることができます。

   稲盛和夫は、彼の人生成功体験から「考え方を変えれば人生は180度変わる」といっており、人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力という方程式で表現しております。つまり、人生や仕事の結果は、これらの要素の足し算ではなく、掛け算によって得られるものとしています。この方程式は、掛け算ですから、能力が普通であっても、あるいは少々劣っていたとしても、人生や仕事に燃えるような情熱・熱意を持ってことにあたれば、その要素を補完し、良い成果を挙げることができます。先義後利といって儲けは後からついてくるといわれるように、継続的に努力すれば結果は後からついてくるものです。先天的に能力がいくら高くても、熱意(努力や実行力)が低ければ、期待される成果を挙げることなく、俗に言われる期待はずれの人間になってしまいます。

  わかりやすくするために、考え方をマイナス10からプラス10の範囲で評価し、熱意と能力をそれぞれ0から10点として説明します。考え方がプラス10点で熱意と能力も10点であれば、掛け算ですから合計点は、10x10x10でプラス1000点となり、歴史上偉大な大成功者となりえるでしょう。また、考え方がマイナス10であれば、最悪のマイナス1000点となります。極端な場合、どんなに熱意と能力が高くても、考え方がマイナスであれば、歴史上の大悪人となってしまうでしょう。このように考えると熱意、能力が高くても考え方がマイナスサイドにあれば、人生はマイナスに働き、決して恵まれた人生を歩むことはなく、幸福を勝ち得るには程遠い人生を歩むことになります。したがって考え方がプラスであることが絶対条件であります。

  考え方のプラスとは良い心を持つことであり、マイナスは悪い心を持つことです。プラスの例として、常に前向きで建設的であること、感謝の心を持ち、皆と一緒に歩もうとする協調性を有していること、明るく肯定的であること、善意に満ち、思いやりがあり、優しい心を持っていること、努力を惜しまないこと、足るを知り、利己的でなく強欲ではないことなどです。これらは道徳律や倫理観のようなものでもありますが、これが備わった人格を形成していくにはたゆまない精進が必要であります。表面的な知識としてではなく胆識(血肉となり自身に備わっていること)として持つことでプラスのポイントを高くすることができます。

備考:仕事の結果=考え方×熱意×能力の方程式で、それぞれの点数は説明のためにつけただけで、それぞれ何点以上あればよいとかの基準ではありません。プラスであることが絶対条件で、点数が高ければ高いほどよいという抽象的な概念です。ですから、心を高めることで点数を上げることができる未来進行形です。

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