2015年4月第二週
第14回:魔法の言葉、座右の銘を持つことで幸福な人生を送ろう
どんな人でも、印象に残った言葉がいくつかあると思います。私もたくさんあります。
いい言葉は、「魔法の言葉」あるいは「言霊(ことだま)」となって心の琴線に触れ威力を発揮します。
私の生まれ育った沖縄県宮古島には「アララガマ」精神というものが有ります。「負けず嫌い」の精神とでも言うのでしょうか?歴史上有名な上杉鷹山(ようざん)の「為せばなる、為さねばならぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり。」と同じような類の格言です。また、同じ様な意味合いで、ヨガの大家として知られた中村天風(中村天風の教えは、多くの名高い経営者の座右の書となっている)の「新しき計画の成就は、ただ不屈不撓の一心に有り、さらば、ひたすらにただ思え、強く、気高く、一筋に。」という言葉もあります。この言葉は、気品溢れる金言で私も好きな「言霊」です。この箴言は、稲盛和夫がJALの再生に活用したことで盛和塾の塾生(稲盛和夫を師と仰ぐ中小企業経営者の集い)以外のかたがたにも広く知られるようになった金言です。
私も、最近、これらの金言を金科玉条とし、経営の「座右の銘」として大切にしています。
ところで、2013年は、NHKの大河ドラマで会津藩(福島県)を舞台とした「八重の桜」が放映されました。以前、福島県にあるコンサルタントの会社を訪れ、お話をする機会がありましたが、そのとき、会社の創業時から私が大切にしている言葉「為せばなる、為さねばならぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」という上杉鷹山(山形県)のお話しをした際に、福島には、それとは真逆の「ならぬものはならぬ」という言葉があるという話になりました。この二つの格言は、ある意味では、似て非なるものです。「ならぬものはならぬ」とは、一見、「為せばなる、為さねばならぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」と矛盾するように思えますがそうではありません。「ならぬものは成らぬ」とは、正しくないこと、信条に反すること、道徳に反すること、ルール、決め事を破ってはならないことを意図して発せられる言葉です。私の育った宮古島でも同じような言葉で「ナランムンニャナランニュ」という言葉があります。やってはいけないことはしてはならない、だめなものはだめというような場合に使います。このように金言、格言といわれるものは、短くまとまっていますので、生半可な知識では解釈を誤ったり、誤解を生んだりします。「何事も」は、やるべきこと、やらねばならないことは、強烈な願望を抱き、誰にも負けない努力をすることで必ず成し遂げることができます。努力は裏切らないとか、努力は必ず報われるとか、一生懸命な姿が好きだとか、継続は力なりとか、努力に勝る天才なしとかいろいろな表現方法があります。
GTCグループの一員としてあなたの人生の金言集に次の言葉を是非とも付け加えください。
「為せばなる、為さねばならぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり。」
新しき計画の成就は、ただ不屈不撓の一心に有り、さらば、ひたすらにただ思え、強く、気高く、一筋に。」