自主公開プログラム

2015年7月第三週

第27回:マネジメントシステムに魂を入れて幸せな人生を送ろう。

  

ISO9001マネジメントシステムの四半世紀の大まかな流れを俯瞰してみます。
2015年は、ISOマネジメントシステムの規格構成が大幅に変わっていく年となります。ISOマネジメントシステムが日本企業に導入されはじめてから四半世紀25年がたちました。その間、時代は大きく変わりました。それまでは、具体的に言えば、多くの国内中小企業の競争相手は、国内の同業者であり、同じ土俵で勝負できた時代でした。今では、IT産業革命が後押しして、グローバル化が一段と進み、日本も規制緩和に踏み切り、企業競争も国内だけでなく国際化して来ました。
また、弁護士、公認会計士、税理士、技術士、経営士、ISO審査員などの専門家の報酬単価の垣根が取り払われ、商品・サービス定価はなくなり、自由競争時代となってきました。価格はお客様が決めることが当たり前となりました。日本の企業も原価の安い海外進出が盛んになり、国内産業構造も大きく変わってきました。
また、技術革新のスピードも格段に速くなり、組織の構造、ビジネス形態も多様化してきております。もともと、物づくり現場に適応することから始まったISO9001マネジメントシステムではありますが、その時代をとおりすぎて、経営としてどうあるべきかを定める規格へと変質しつつあります。
経営の中核としてのマネジメントシステムであれば、必然的にトップマネジメントが魂を入れて運用に力を入れていかないと形だけで終わってしまい、本当の意味で経営に役に立つシステムからは程遠い存在になってしまいます。
本来、一般的にマネジメントとは、やるべきことをやるために時間や作業の順序を調整し、組織の目的・目標を効果的に達成するためであり、必要な手順は文書化し、残すべき記録は残すようにして、効果的にマネジメントできるようにすることです。したがって、マネジメントシステムとは、目的・目標を効果的に達成するためにやるべきことをやるために必要な手順を文書化し必要な記録は残しておくような仕組みでもあるといえます。
リーダーシップとは、目的を考え、そこに調達するために「何をなすべきか」を検討して自分が率先して周りの人を動かすことであり、マネジメントシステムを機能させるためには必要不可欠なものです。したがって、トップマネジメントのリーダーシップが欠如しておればマネジメントシステムが効果的に機能しないのは明白です。
どんなに立派な仕組みでも、人が関与する限り、人のマネジメントを無視して、本当の意味でマネジメントシステムが機能するとは思えません。「修己治人」という言葉を見聞きしたことはあると思いますが、中国古代から、リーダは己を磨いて徳を積んでいくことで、人を治め、組織を治め、国を治めることができると教えています。システムももちろん重要ですが、ISO9001マネジメントに魂を入れてマネジメントすることができるかどうかでその価値は大きく左右されます。魂を入れるということは、すなわち知行同一、言行一致の社風を作り上げることであり、まあまあの世界でなく非常に厳しい世界なのです。



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