自主公開プログラム

2015年9月第三週

第35回:よい経営を行い、よい経営環境を作り、よい経営者になろう

  

表題は、東京中小企業家同友会の標語の引用です。経営者に対しての標語ですが、皆様は自分の置かれた立場で、
経営者はリーダー、経営は運営と読み替えて(置き換えて)考えれば、自分自身にも当てはまります。

経営をつかさどるトップマネジメント(経営者、経営層)の役目は、よい経営を行い、よい経営環境をつくり、
よい経営者になることに他なりません。このことは、具体的には、トップの率いる組織が、適正な利益を上げながら
業界で優れた経営が継続的に出来るようにすることであります。組織は、トップによって決まり、
「経営者の器以上に成長しない」ということは、よく使われる表現でありますが、まさにそのとおりだと思います。
理にかなっている表現でもあると思います。換言すれば組織の「ISO9001マネジメントシステム」は、
「ISO管理責任者の器」以上には成長しないともいえます。翻って考えれば、「会社は従業員のレベル以上には
成長しない」ということにつながります。組織の構成要員全てが参加する全員参加型の組織風土、
企業文化の醸成で組織は強くなってきます。ISO9001のマネジメントシステムを血肉化し活用することは事業継続上も非常に大切なことであります。また、経営の土台作りのテキストとしても大いに役立ちます。

「リーダーたるものは、下の者の模範となる仁徳のある人間でなければならない。そうであれば、その仁徳を慕って、人々が集まってくる。それは北辰(北極星)がその場所に定まり、その他の星がそれを尊びつつ、ともに動くようなものである」と論語の中にも教えがあります。
上記のことは、「私には関係ないことであり、会社のトップマネジメントの問題である」と思わないでください。
その部署を率いる人はその部署のトップマネジメントです。あなたしかいない部署は、あなたがトップマネジメントであるからです。当社が、今後発展していく中で、それぞれの部署のリーダーは、その部門のトップマネジメントであります。

向上心のある皆様方全てに当てはまることなのです。
先人から学んで、組織の運営に責任・権限を持つトップマネジメントに必要な要素についてまとめてみますと次の
ようなことがいえるのではないでしょうか。

① 同業者に対して「競争意識」を持ち「起業家精神」が旺盛であること。
② 知識創造(イノベーション、クリエイティブな考え方)を持ち、ナレッジマネジメントを活用すること。
③ 危機意識を持ちリスクをとる考え方を持つこと:
高い品質のものやサービスを競争力のある価格でお客様に提供する意識を持つこと
④ 組織運営能力を持つこと(例:ISO9001マネジメントシステムの活用):
⑤ 人間性を常に高める努力と気概を持つこと:
個々人の人生そのものにも当てはまることではないでしょうか?



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