自主公開プログラム

2015年12月第一週

第45回:第12条「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて率直に」

  

稲盛経営の12か条の最後です。稲盛氏の言葉でご紹介します。


『経営者というものは、どんな逆境にあろうとも、常に明るく前向きでなければならないというのは、
私の信念であります。
経営に携わっておりますと次から次へと様々な経営課題が現れてまいります。しかし、そのような苦し
ければ苦しい局面ほど、夢と希望を失ってはならないのであります。
ともすれば、降りかかる経営の諸問題に押しつぶされそうになり、そのような状態にじっと耐えている
経営者の姿は悲壮感さへ漂うものなのかもしれません。

あるいは、皆さんも私が強い意志とか闘魂などと申し上げましたので、そのように悲壮なまでに思いつ
めて、悩みぬいて経営しなければならないと思われているかもしれません。
そうではないのであります。すさまじいばかりの闘魂や、どんなことがあってもくじけない強い意志力
が要るからこそ、日常は明るくふるまう心がけが大事になってくるのであります。

そうでなければ長く経営を続けられることは出来ないはずであります。
一方では、「何としてもやらなければならない」という強い思いがありますが、もう一方では、何が
あったとしても自分の将来には、必ず、すばらしい未来が開けるのだという確信を抱いて、明るく
ポジティブに生きていただきたいと思います。
今は、どんな逆境にあろうとも、自分の人生を明るくポジティブに見ること、これが人生の鉄則であり、
経営者として生きる要諦であります。

例えば、今健康を損なっていても必ず元気になると信じて養生する、今心繰りに苦慮していても努力すれば
何とかなると信じてさらに努力を傾ける。そのようなことは、逆境の渦中にある当人にとっては、
大変難しいことではありますが、無理やりにでも自分にそう思わせて、努力を重ねなければならないので
あります。

そういう明るさを秘めた、前向きでひたむきな努力は、長いスパンで見れば、必ずや報われてまいります。
それは、自然がそのように、この世界をつくっていると、私は思うのであります。
このことを、私は「宇宙の真理と調和する」と表現して。多くの方々にその大切さを説いてまいりました。
美しい心と思いやりに満ち、謙虚で感謝を忘れず、率直な心を持って努力を重ねる人々の運命が必ず
開けていくということは、私が魂の奥底から信じている。まさに信念であります』。


以上が、稲盛経営の原点の12か条の最後の説明ですが、「経営」を「人生」に置き換えて考えたほうが
より自分の生活に密接に関連し理解できると思います。
サミエル.ウルマン氏は、人生の生き方として「青春とは心の状態を表す」と青春の詩を作詩しました。
松下幸之助は、「青春とは心の若さである。信念と希望にあふれる勇気に満ちて日に新たなる活動をする
限り青春は永遠にその人のものである」といいました。
稲盛氏は、経営の要諦は「常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて率直に」といっています。共通している
ことは、いずれも「明るく前向きな心の持ち方」です。



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