2023年10月4日
4.当社の経営理念・経営方針で幸福な人生を送ろう
当社の経営理念は、「全従業員の物心両面の幸福を追求するとともに、併せて人類社会への貢献をしていく」こと
であります。
経営理念が、企業・組織の方向性や価値観の礎になる非常に重要なものであることを否定する人は少ない
でしょう。一方で、経営理念は、多くのステークホルダーにとって、組織の経営理念はわかりにくいのも真理では
ないでしょうか。経営理念は、定性的かつ抽象的な目標であるうえに、日々の企業経営の目標は定量的経営目標
(売上・効率化目標など)とその目標を実現するための経営方針・戦略・組織論に主眼が置かれがちです。
例えば、2023年には中古自動車販売店の大規模な不正が世間を騒がしました。当然のことながらこの企業の
Webサイトでもお客様のため社会のため社員のためという立派な経営理念は掲げられていますが、実態としては
経営層を含めた多くの社員が、短期的な利益目標に傾斜してしまい経営理念は無視されてしまったのではないかと
思います。
ではどうすればよいのかという点ですが、まず、経営者自身が強い倫理観・価値観を持つことが重要だと
思います。上述の中古自動車販売店の例では、経営者の会見を見られた方も多かったと思いますが、果たして
そのような倫理観・価値観を感じられたでしょうか?
次に、自社の経営方針・戦略・システムが自社の経営理念や価値観に沿っているかどうかというのは常にチェック
する必要があると思います。上述の中古自動車販売企業では、売上増加のための強烈なノルマ、LINE活用による
コミュニケーション、組織長への人事権の付与など、売上を向上の一点においては強固なマネジメントシステム
だったと言えます。一方で、組織の倫理観・社会的責任・持続可能性・ガバナンスといった観点が考慮されて
いなかったためにマネジメントシステムは機能不全に陥ったと言えるでしょう。
私どもも、このような事例を決して他人事とせず、教訓としながら、経営理念、経営方針を実現していく企業で
あり続けたいと考えています。