2024年12月2日
18. 「お元気様です」の挨拶で幸せな人生を送ろう
2024年も残すところあと1か月となりました。11月には米国大統領選でトランプ大統領が勝利しました。これまで
の民主党政権の方針とは大幅に変更になる可能性があります。早くも周辺諸国からの輸入に大幅関税をかけるという
話も出てきていますので、海外の情勢変化にも注意が必要です。
さて、今日のテーマは挨拶、特に「お元気様です」の挨拶です。京セラの創業者である稲盛和夫氏が開いた盛和塾
(2019年末に閉塾)では、塾生の間で「お元気様です!」と声を掛ける慣わしがありました。当社でも「お元気様で
す!」が使われています。当然のことながら、京セラグループでも「お元気様です!」の挨拶が浸透しているそうで
す。この方針は、稲盛和夫氏の「社員が元気で楽しく働ける環境を作りたい」という思いから生まれました。実際
に、この挨拶を導入したことで、社員同士のコミュニケーションが活性化し、職場全体の雰囲気が明るくなったと言
われています。「お元気様です」という挨拶は、相手の健康や活力を称えるポジティブなメッセージが込められてい
ます。この小さな言葉の変化が、相手だけでなく自分自身の心にも前向きな影響を与えるのです。
心理学の研究分野の一つにポジティブ心理学があります。ポジティブ心理学は、人々の強みやポジティブな経験を
重視し、幸福感や満足感を高めることを目的とした心理学の一分野です。この学問は、私たちが日々使う言葉や思考
が心の状態に大きな影響を与えると示唆しています。例えば、ネガティブな言葉を使うと気分が沈み、ポジティブな
言葉を使うと心が軽くなるといった具合です。
個人的な感覚ですが、やはりネガティブな会話や反応、職場よりも、ポジティブな会話や反応、職場の方がエン
ゲージメントが高まり、組織としての力が高まるように思います。「お元気様です」の挨拶は、ポジティブな声がけ
で組織のコラボレーションやエンゲージメントを高める魔法の言葉として、稲盛氏が導入したというのが私の理解で
す。
ちなみに、近年ウェルビーイングを測定する構成要素として、具体的に「PERMA」と略称される以下の5つの要素
が提唱されています。ポジティブな組織を作っていくことで、会社の目標達成に繋げていけるよう願っています。
PERMA
P=Positive Emotion(ポジティブ感情)
E=Engagement(エンゲージメント、またはフロー状態を生み出す活動への従事)
R=Relationship(関係性)
M=Meaning and Purpose(人生の意味や仕事の意義、及び目的の追求)
A=Achievement(何かを成し遂げること。ただし「達成のための達成」をも含むため、必ずしも社会的成功は伴わなくてもよい)
参考: ポジティブ心理学とは|JPPA|日本ポジティブ心理学協会 ホームページより