自主公開プログラム

2025年4月1日

22. 自力本願で他力を引き寄せ幸福な人生を送ろう

 春の訪れとともに、日本各地で桜が咲き誇る季節となりました。東京では先週、暖かな日差しが続き、桜も開花し
ましたが、今朝は冷たい雨に見舞われています(そして寒い)。今日から新年度ですが、桜の美しさとは対照的に、
私たち日本人の食卓に暗い影を落としているのが物価の高騰です。直近では、お米の価格高騰が特に注目を浴びてい
ます。
 さて、今回のテーマは「自力本願」です。「自力本願」とは、禅宗に代表される考え方で、自らの努力と修行に
よって悟りを開くという道です。一方、「他力本願」は浄土真宗に見られる思想で、阿弥陀仏の慈悲に身を委ねるこ
とで救済を得るという教えです。
 稲盛氏は「誰にも負けない努力をすること」を幸福な人生の条件として強調しています。これは、自分自身の力で
道を切り開くという自力本願の精神に基づいています。一方で、稲盛氏は利他精神をもちつつ最大限の努力をしたう
えで、後は天命を待つというスタンスです。 稲盛氏の著書、『働き方』(三笠書房)では、製品開発の失敗を繰り
返し、意気消沈して泣いていた若い技術者に対して、稲盛氏が「おい、神様に祈ったか」と声をかけたエピソードが
記載されています。 最後はもう神に祈るしかない状況まで、最大限の努力をしつくしたのかと技術者に対して問いか
けていたのでした。
 このエピソードが示すように「自力本願」と「他力本願」は対立するものではなく、目標達成へのプロセスなのだ
と思います。 私たちは自分自身でできる最大限の努力をしたうえで、あとは天命を待つ――そのような心持ちで
日々を過ごすことができれば、きっと幸せな人生を送れるのではないかと思います。

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