自主公開プログラム

2025年7月2日

25. マネジメントシステムに魂を入れる

非常に暑い日が続いております。皆様、いかがお過ごしでしょうか。国内の政局に目を向けますと、先月の東京都議
選では自民党が大きく議席を落としました。7月は参院選がありますが、国内政治状況はどのようになるのでしょう
か。結果によっては国家のリーダーに変更が生じ、日本経済や社会に大きな影響を与える潮目となるでしょう。

さて、今月は「マネジメントシステムに魂を入れる」をテーマにします。
「マネジメントシステムに魂を入れる」—この表現を耳にしたことがある方も多いでしょう。ISO9001などのマネジ
メントシステム認証を取得している企業で不正が発覚したり、認証を受けているにも関わらず品質問題が続発したり
するケースが後を絶ちません。こうした事態に直面した時、認証機関や関係者がしばしば口にするのが「魂が入って
いない」という説明です。

しかし、これが本当に適切な表現かどうかは個人的に疑問を感じています。認証制度に関わる組織が、認証制度の価
値を守るためにこのような表現をしているのだと思いますが、魂を吹き込めるかどうかはリーダー次第という気がし
ます。

京セラ創業者の稲盛氏は、リーダーに求められる条件として以下の4点を挙げています:
  1. 組織が目指すべき「ビジョン」を高く掲げ、それを集団に指し示すこと
  2. 組織の「ミッション」—使命や大義—を確立し、組織内で共有すること
  3. 自ら人間性を高め、自らの考え方や哲学を全従業員に説き、共有に努めること
  4. 組織の業務遂行・業務向上に貢献する「システム」を構築すること

マネジメントシステムに魂を入れるというのは、リーダーが求められる条件を満たすべきということになるのだと思
います。

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